
「専門家任せ」では間に合わない
生物多様性の危機を解決するために、最も足りないもの。それは「データ」です。 地球上には約175万種の既知の生物がいますが、未発見種を含めると数千万種とも言われます。 これらすべての分布や個体数の変化を、科学者だけで追跡することは不可能です。
そこで注目されているのが「市民科学(Citizen Science)」です。 一般市民が科学的なデータ収集や分析に参加するプロセスのことです。
スマホが変えた「調査」の常識
かつて、生物調査には図鑑と専門知識が必要でした。 しかし、スマートフォンの普及とAI技術の進化が、その常識を覆しました。
iNaturalistの衝撃
世界最大級の市民科学プラットフォーム「iNaturalist」では、ユーザーが撮影した生き物の写真をAIが画像認識し、「これかもしれません」と種名を教えてくれます。 さらに、世界中の専門家や愛好家が同定を手伝ってくれます。 こうして集まったデータは、GBIF(地球規模生物多様性情報機構)に送信され、世界中の研究に利用されています。IKIMONが目指すもの
私たちIKIMONも、この流れを加速させたいと考えています。 ただし、単なるデータ収集ツールではありません。
- 楽しさ(ゲーミフィケーション): 「レベル上げ」や「コレクション」の要素を取り入れ、ポケモンのように熱中できる体験を作る。
- 自然共生サイトへの貢献: あなたのデータが、企業や自治体のOECM(自然共生サイト)申請を後押しする公式エビデンスになる。
- 教育: 子どもたちが自然に触れ、学ぶきっかけをテクノロジーで作る。
私たちの夢
日本全体を自然共生サイトにする「散歩中に見つけた花をスマホで撮る」 そんな何気ない行動が、あなたの街を「公式に保全すべき場所」として認定させる力になる。 一人ひとりの小さな発見が、日本の自然を守る大きな力になるのです。