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日本の挑戦:里山を「自然共生サイト」へ

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Satoyama Landscape

30by30達成の鍵は「民間の力」

日本もG7各国と共に「30by30」目標(2030年までに国土の30%を保全)を約束しています。 現在、日本の陸域保護区は約20.5%。目標達成には、残り約10%(九州と四国を合わせたくらいの面積)を新たに保全エリアとする必要があります。

しかし、国立公園をこれ以上急激に増やすのは現実的ではありません。 そこで環境省が開始した制度が自然共生サイトOECM)」です。

自然共生サイトとは?

「民間の取り組みによって生物多様性が保全されている区域」を国が認定する仕組みです。 認定されると、そのエリアはOECMとして国際データベースに登録され、30by30の達成にカウントされます。

どんな場所が対象?

* 企業の敷地内の森(工場の緑地、ビオトープ) * 里山ボランティアが管理する雑木林 * 寺社林(鎮守の森) * ゴルフ場の調整池周辺 * 都市部の屋上庭園(条件による)

認定のメリット

企業や団体にとって、自然共生サイト認定には大きなメリットがあります。

  1. 企業価値の向上: 生物多様性への貢献を対外的にアピールできます(ESG投資への好影響)。
  2. 税制優遇: 支援制度の検討が進められています。
  3. 地域との連携: 自治体や地域住民との信頼関係構築につながります。

ハードルは「モニタリング」

認定を受けるためには、「その場所にどのような生き物がいて、どう管理されているか」というデータが必要です。 また、認定後も定期的なモニタリングが求められます。

多くの企業にとって、専門家を雇って調査を続けるコストは大きな負担です。 ここで重要になるのが、市民科学「テクノロジー」の活用です。 スマホアプリを使った簡易モニタリングや、環境DNAなどの新技術が、30by30達成の現場を支えるインフラとして期待されています。

IKIMONが実現したいこと

IKIMONは、まさにこの「モニタリングのハードル」を下げるために生まれました。

  • 社員や市民がスマホで生き物を撮影
  • AIが種を推定し、専門家が確認
  • データが蓄積され、自然共生サイト申請の基礎資料に
「専門家がいないから」「コストがかかるから」という理由で埋もれている自然の価値を、みんなの力で発掘する。 そんな新しいモニタリングの形を、私たちは目指しています。

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