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Global Policy

生物多様性条約 (Convention on Biological Diversity: CBD)

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概要

生物多様性条約(CBD)は、1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で採択された国際条約です。気候変動枠組条約(UNFCCC)と並ぶ「リオ三条約」の一つで、生物多様性分野の憲法とも言える存在です。 196の国と地域が締約しており(アメリカは未締結)、定期的に締約国会議(COP)を開いて世界の方針を決めています。

詳細解説

3つの目的

この条約には、対等に重要な3つの目的があります。保全だけではないのがポイントです。
  1. 生物多様性の保全:
多様な生き物や生態系を守ること。
  1. 生物多様性の構成要素の持続可能な利用:
狩猟、漁業、林業などで、将来の世代も使い続けられるように賢く使うこと。
  1. 遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分 (ABS):
途上国の植物などから新薬が作られた場合、その利益を原産国にも分け与えること(名古屋議定書で詳細化)。

COP(締約国会議)の歴史的マイルストーン

  • 2010年 COP10(名古屋):
「愛知目標」と「名古屋議定書」が採択された、歴史的な会議。市民参加や自治体の役割が強調されました。
  • 2022年 COP15(モントリオール):
愛知目標の後継となる「昆明-モントリオール生物多様性枠組み(GBF)」を採択。30by30などが決まりました。
  • 2024年 COP16(カリ、コロンビア):
GBFの実施状況の点検や、デジタル配列情報(DSI)の利益配分などが主な議題。

批判的検討

政治的対立の場

先進国(金と技術はあるが自然が少ない)と途上国(自然はあるが金がない)の対立が激しく、特に遺伝資源の利益配分や資金支援を巡っては毎回紛糾します。科学的な必要性よりも政治的な妥協が優先されがちな側面もあります。

IKIMONができること

IKIMONは、CBDが掲げる「主流化(Mainstreaming)」の強力な推進エンジンです。 CBDは、環境省や専門家だけでなく、すべてのセクター(企業、自治体、市民)が生物多様性を考慮することを求めています。IKIMONは、誰もがスマホ一つで生物多様性に関われる場を提供することで、この「主流化」を実体化させます。

参考文献

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